「ツナグバ」と「UZUZ」。スマホのタブを2つ開いたまま、気づいたら30分たっていた。そんな夜を過ごしてないか?
最初に言っておく。この記事では順位をつけない。点数も星も出さない。
理由はひとつ。比べても差がつかない項目を並べたところで、決め手にならないからだ。

この2社は優劣じゃない。設計が逆を向いているだけだ。ツナグバは職種の幅で受け止める。UZUZ(ウズキャリ)は対象と紹介の数を絞って、一人に時間をかける。
幅を取れば密度は下がる。絞れば選択肢は減る。長所と短所じゃなく、同じ設計の裏と表だ。
だから比べる項目も、実はほとんど残らない。残るのは「紹介される求人が、どの方向に集まっているか」だけ。
調べた量が足りないわけじゃない。決める基準を渡されていないだけだ。この記事で渡すのは、その基準と、答え合わせの手順になる。
全部読む必要もない。急ぐなら、自分に必要なところから飛んでくれ。
- 2社の設計はどこが逆なのか/求人の出方と、母集団の作り方
- 比べても差がつかない4項目/最後に残る比較軸は1つだけ
- 自分はどちらと噛み合うか/状態別の振り分け表で判定する
- 両方に申し込むときの作法/守る2つと、増える手間
- すでに片方に申し込み済みの人/もう1社を足すかの決め方
ツナグバとUZUZは設計が逆

2社の違いは、サポートの厚さでも求人数でもない。求人の母集団をどう作っているかだ。ここが逆を向いている。
どちらも「面談のあと」に求人が出る

前提をひとつ共有させてくれ。どちらも、申し込んだ瞬間に求人一覧がドンと出てくるサービスじゃない。
公開されている求人のページは、両社ともある。ツナグバは職種と勤務地で絞り込める求人検索を持っている。UZUZにも公開求人のページがある。
ただしUZUZは公式FAQに「全求人の公開は行っておりませんが一部の求人については閲覧が可能です」と書いている。表に出ているのは一部だ。
本番は面談のあと。条件を聞かれて、そこから求人が「人」から出てくる。
だから「どっちのほうが求人をたくさん見られるか」という比べ方は、最初から成立しない。

じゃあ求人が多いって書いてあるほうに登録すりゃよくない?



その比べ方が通用しないんだ。どっちも、見せる前に話を聞く作りになってる。
俺も去年の10月、ツナグバに自分で申し込んで確かめた。入力は7項目で1分。22時44分に自動返信が届き、その5分後に日程調整の電話が鳴った。
枠は10時から20時の30分刻みで、土日もあった。ただしこれはツナグバ側だけの記録だ。
UZUZで同じ検証はしていないから、UZUZの話は公式の表記だけで書く。
申し込んだ後に何が届くのかは、口コミ記事のほうで実物を並べている。


幅で受け止める側と、絞る側


ツナグバの求人検索は、選べる職種が60種類を超える。事務、営業、ITから、介護、交通、調理、警備まで並ぶ。
扱いの中心は営業・事務・エンジニアで、そこから他の業種にも広がる。入口を広く取って、そこから絞っていく作りだ。
UZUZは逆から作っている。公式FAQには「1回の面談でご紹介できる求人数は5社程度です」と書いてある。紹介するかどうかも「個別に判断」だ。
同じFAQには「軸のない闇雲な求人紹介は行わない」ともある。数を絞って、一人にかける時間を確保するための設計だな。
この違いを一枚にすると、こうなる。数値の行はあえて入れていない(理由は後で書く)。
| 比較軸 | ツナグバ | UZUZ (ウズキャリ) |
|---|---|---|
| 求人提示 | 共通 面談後 条件を聞いてから | 共通 面談後 条件を聞いてから |
| 候補の 広げ方 |
幅広く拾う 職種の幅で受け止める | 絞って探す 対象・紹介数を絞る |
| 合いやすい人 | まだ方向が未定 まず広く見たい | 方向性がある 1社ずつ準備したい |
| 注意点 | 選ぶ軸が必要 候補が増えるほど迷いやすい | 軸のズレに注意 合わないと候補が減る |
候補の絞り方
出典はツナグバ公式とUZUZ公式FAQ。どちらが上という表じゃない。自分がどっちの形に乗りやすいか、それだけを見てくれ。
比べても差がつかない4つ


比較記事を何本読んでも決まらないのは、頭が悪いからじゃない。比べる項目が多すぎるからだ。
しかも、よく並べられる項目のうち4つは、どちらを選んでも起こる。判断材料に見えて、判断できない材料だ。先に捨てる。
この4項目は、比較軸から外してOK
サービス差よりも「担当者・自分の状況」に左右されます。
特に「連絡が多いから、もう片方にする」という選び方はすすめない。どちらも伴走する作りだ。移った先で同じことが起きる。
担当者との相性も同じだな。これは会社の看板じゃなく、目の前の人で決まる。事前に比べる方法はない。
4つ捨てると、何が残るか。残る違いは、紹介される求人がどの方向に集まっているか。それだけだ。
職種の方向はどう違うのか


ここが唯一残った比較軸だ。ただし比率も件数も書かない。方向だけで並べる。
表は「方向」だけで揃える


数字を出さない理由は単純だ。UZUZは公式サイトの中でもページによって職種の比率が違う。ツナグバは比率そのものを公開していない。
片方にしか数字がない項目を並べれば、「情報を出している側と出していない側」という別の優劣が生まれる。公開の仕方が違うだけなのにな。
幅広い職種を探したい人は、この違いを確認。
読み方はこうだ。営業・事務・IT・製造・販売あたりなら、どちらにも扱いがある。この5方向で迷っているなら、職種では会社は決まらない。
逆に、介護や交通、調理のような生活圏の職種まで含めて見たいなら、幅のある側から候補が出やすい。
ただしUZUZ側も、一覧にない職種を扱わないと言っているわけじゃない。結局、扱いがあるかは面談で聞くしかない。
各社の職種の中身は、それぞれの求人記事で細かく分けてある。




2社の数字は比べられない


定着率、支援人数、サポート時間。並べたくなる気持ちはわかる。だがこの2社の数値は、比べるために作られたものじゃない。
定着率ひとつ取っても、片方は入社3か月後で測り、もう片方は期間の表記がない。分母も集計時期も各社の裁量だ。
同じ物差しで測っていない数字を並べて、わずかな差で会社を決める意味はない。見るのは数字の大小じゃなく、方向が自分と同じかどうかだ。
だからこの記事には総合スコアも、◎○△も出てこない。根拠のない記号は、そのまま順位になるからな。
対象・エリア・費用の前提


方向の判定に入る前に、外れていないかを確認しておこう。ここで外れていたら、どちらを選んでも噛み合わない。
年代と経歴の条件


どちらも20代が中心だ。ここに差はほとんどない。公式がどう書いているかを並べておく。
| 確認項目 | ツナグバ | UZUZ |
|---|---|---|
| 対象 |
20代・未経験中心
LPでは20代・30代の 正社員未経験者 |
基本は20代向け 経歴は問わない |
| 年齢上限 | 上限記載なし FAQは「どなたでも利用可」 | 上限記載なし 30歳は経歴確認後に判断 |
| 費用 | 無料 企業の採用手数料で運営 | 完全無料 |
| 面談方法 | 初回は電話 以降はオンライン完結 | オンライン中心 電話・メール・LINEにも対応 |
両社の公式サイトで確認した表記だ。年齢の上限を断定できる材料は、どちらの公式にもない。外れていそうな人は、後半の「噛み合わないとき」まで飛んでくれ。
勤務地は「扱いがあるか」だけ見る


UZUZは主な地域を公表している。「首都圏・名古屋・大阪・福岡エリアを中心に、全国の求人」で、希望の勤務地は面談予約時に確認を、という書き方だ。
ツナグバは対応エリアの記載がない。求人検索の勤務地は47都道府県が選択肢に並ぶが、それは検索条件であって、扱いの保証じゃない。
つまりどちらについても「全国対応」とは言い切れない。同時に「地方には求人がない」とも言えない。自分の希望エリアに扱いがあるか。最初の面談で、それだけを聞け。
オンラインで面談できることと、求人がどこにあるかは別の話だ。ここを混ぜると足元をすくわれる。
費用の誤解を先に切り分ける


どちらも求職者の利用は無料だ。企業から採用手数料を受け取る仕組みで、相談する側から費用は取らない。
それでもUZUZについて「お金がかかる」という話を見かけることがある。
あれは無料の就職支援(ウズキャリ)と、別サービスの学習サービス(ウズウズカレッジ)の話が混ざっている可能性がある。
ここでは真偽を断定しない。読み分け方だけ渡しておく。詳しい検証は口コミの記事に置いてある。


ツナグバとUZUZ、どっちを選ぶ


ここが本題だ。4項目を捨てて、残ったのは求人の方向ひとつ。だから判定に使う質問も、ひとつでいい。
判定の質問はこの1つ


自分にこう聞いてくれ。「いま欲しいのは、候補の幅か。絞って渡してもらうことか」
軸を増やさないのには理由がある。判定材料が5つあると、人はまた決められなくなる。
記事の仕事は情報を足すことじゃなく、決められる状態にすることだ。
ちなみに「まだ決まっていない」は準備不足じゃない。20代で方向が固まっているほうが少数派だろ。どっちの答えでも、恥ずかしがる必要はない。
状態別の振り分け表


社名から探さず、自分の状態から探してくれ。該当する行が、そのまま答えになる。
「サービスの優劣」ではなく、今の自分に合う進め方で考える
UZUZは公式FAQで「工数をかけずに就活したい」人には「かえってストレスになる可能性もございます」と自分で書いている。
合わない人を先に伝える書き方だな。俺はここを評価している。
候補の幅が欲しいと思ったなら、ツナグバの無料相談だ。初回は電話1本、15分程度から始まる。
絞って渡してほしいと思ったなら、UZUZの無料相談。面談を予約するときに、希望の勤務地も一緒に伝えておくと早い。
下のカードも、状態で左右に分かれている。押しやすいほうから入ってくれ。
どちらとも噛み合わないとき


表のどの行にも自分がいなかった人へ。その場合は、無理に申し込まなくていい。
年代から外れている。希望エリアに扱いがあるか分からない。やりたい職種が、どちらの並びにも入っていない。そういう読者は実際にいる。
そこで「それでも一応どちらかに」と書く記事は、信用しなくていい。
合わないものは合わない。探し方そのものを変えたほうが早い場面もある。
もうひとつ。入社後に「求人票と話が違う」と感じたときの相談先は、ハローワークの求人ホットラインと、労働局の総合労働相談コーナーだ。無料で使える。覚えておいてくれ。




ツナグバとUZUZの併用は可能


最後まで決めきれない人へ。先に結論を置く。両方に申し込んでいい。
片方に申し込んだらもう片方はダメ、なんて決まりはどこにもない。
併用するときの作法は2つ


ただし、やり方を間違えると自分の首を絞める。守るのは2つだけだ。
- 同じ求人に2社経由で応募しない/重複応募になり、どちらの選考も止まる場合があるとされる。紹介された求人が他社からも出ていたら、その場で「他社からも聞いています」と伝える
- 希望条件は同じ言葉で伝える/伝え方が変われば出てくる求人も変わる。条件がズレたら、それは会社の違いではなく伝え方の違いになる
特に2つ目が効く。同じ条件を同じ言葉で置いて、出てきたものを見比べる。これが一番ズルのない比べ方だ。
手間は正直に2倍になる


いいことばかり書くのはフェアじゃないから、正直に言う。併用は手間が増える。
面談が2回分、連絡も2社分だ。LINEも電話も2倍になる。働きながらだと、ここで消耗する人がいる。
時間が取れないなら、さっきの振り分け表で片方に絞ったほうが早い。併用は万能の逃げ道じゃない。手が回る人の選択肢だ。
方向が決まっていなくて、まず候補を見てから考えたい人は、幅で受け止める側のツナグバに無料相談を入れて、条件の言語化から任せるのが早い。
数を絞って1社ずつ準備したい人は、UZUZの無料相談で、書類と面接にどこまで付き合ってくれるかを聞いてみてくれ。
すでに片方に申し込み済みなら


もう片方を使っている人は、足すかどうかを求人の方向で決めればいい。
いま出てきている求人の方向が自分と合っているなら、足す必要はない。方向そのものが違うと感じたときだけ、母集団が入れ替わる側を足す。
それと、すでに申し込んでいる会社に、もう一度申し込むのはやめておけ。重複した申し込みは受け付けられないことがある。
細かい疑問は、ここでまとめて片づけておく。
- 2社から同じ会社の求人を紹介されたら?
-
先に紹介された側で進めるのが基本だ。後から出てきた側に「その求人は他社から聞いています」と伝えれば、別の求人に切り替えてくれる。
- 併用していることは伝えるべき?
-
伝えたほうが揉めない。隠す必要はないし、重複応募を避けるためにも共有しておいたほうが動きやすい。
- 合わなかったとき、断りの連絡は必要?
-
一言入れておけば十分だ。理由を細かく説明する義務はない。「今回は見送ります」で通る。
- 面談はどちらから先に受ける?
-
順番に正解はない。強いて言えば、条件の言語化に自信がないほうを先にすると、2社目の面談が話しやすくなる。
両社に同じ3つを聞けば比べられる


どちらが良いかを、人に決めてもらう必要はない。同じ質問への答えの違いを見れば、自分で判断できる。
求人票に出ない3つを聞く


20社以上のエージェントを試して分かったことがある。いちばん知りたいことは、求人票に書いていない。だから面談で聞く。
- 入社後、教える人はいるか。誰が、何を、どのくらいの期間で
- その求人は欠員補充か、増員か。人員に余裕はあるか
- 固定残業は何時間分で、超えた分は別途出るのか
この3つを、両社に同じ言葉で聞く。答えの精度も、調べてから返してくるかどうかも、そこで見える。
質問は3つまででいい。台本を持ち込むと面談が尋問になる。比べるのは会社の看板じゃなく、返ってきた答えだ。
年収は「下限だけ」先に言う


金額の相場はここには書かない。求人は入れ替わるし、古い数字ほど害になる。
渡すのは実務だけだ。希望の下限は、初回の面談で先に言え。後出しにすると、条件を積み上げ直すことになる。



最初に下限を言うと、その金額に合わせて低い求人ばかり出てきませんか?



逆だ。言わないと「下限なし」の前提で話が進む。線を引くのは自分の仕事だぞ。
今日やること、1つだけ


ここまで読んだなら、判断材料はもう足りている。あとは今日、ひとつだけ動けばいい。
順位をつけないと言ったのは、逃げじゃない。この2社は、順位で選ぶものじゃないからだ。基準は自分の状態のほうにある。
自分の行が決まったら、そのまま相談してみてくれ。幅から見たいならツナグバ、絞って進めたいならUZUZだ。決めきれないなら、両方でいい。
各社の評判をもう少し見てから決めたいなら、口コミを分類した記事をそれぞれ置いてある。




俺は2回、転職で派手に失敗した。どちらも「決められないまま、人に決めてもらった」のが原因だ。
選ぶ基準さえ自分で持てば、どちらを選んでも立て直せる。俺の屍を越えてくれ。


