「株式会社ツナグバ」社名だけが先に届いて、ここに来た人が多いはずだ。
広告で見かけた。求人サイト経由で連絡が来た。知らない番号が着信に残っていた。
知らない会社を調べるのは当然だ。むしろ調べずに連絡先を渡すほうが危ない。
ただ、検索して出てくるのは「安心の会社です」か「やばい」の両極端。判定だけ渡されても迷いは消えない。
先に断っておく。この記事は「安心してください」とは書かない。「怪しい」とも書かない。渡すのは、自分で確かめるための材料だけだ。
俺は転職を4回して、うち2回は派手に失敗した。今は転職メディアを運営しながら、20社以上のエージェントに自分で登録している。
ツナグバにも申し込んで、届いたメールと電話まで確かめた。
個人情報を渡す前の、あの落ち着かない感じは分かる。順番に潰していこう。

- 20代を中心に仕事を紹介している人材紹介の会社。転職エージェントの一社
- 費用がかからないのは、採用が決まった企業が手数料を払う仕組みだから
- 連絡が来る経路は4つ。心当たりがなくても、折り返す前にやる確認手順がある
目的別に、読む場所はここだ。
- 使うか検討している → 「なんの会社か」から順に
- 連絡が来たので調べている → 連絡が来た経路の切り分けへ
- 会社そのものを調べている(就職・企業研究) → 対象外の読者へへ
株式会社ツナグバは20代向けの人材紹介会社

一行で答える。株式会社ツナグバ(以下ツナグバ)は、20代を中心に仕事を紹介している人材紹介の会社だ。転職エージェントの一社にあたる。
人を採りたい企業と、仕事を探している人をつなぐ。それで成り立っている会社だ。
なぜ「なんの会社」と検索されるのか

答えは一行で終わったのに、引っかかりは残るはずだ。「なんの会社」なんて、普通は検索しない。
理由は出会う順番が逆になっていることにある。大手と比べると一目で分かる。
知る順番が違うと、検索のされ方も変わる
ポイントは「怪しいかどうか」ではなく、最初に何が届くかです。
ツナグバは社名だけが先に届きやすいため、 読者の中で情報がつながらず、「なんの会社?」という検索につながりやすいのです。
情報が足りないわけじゃない。順番が違うだけだ。そう分かると、調べるべき場所も決まってくる。

知らん会社から連絡来ててさ。とりあえずググったんだけど、口コミしか出てこないんだよね。



調べる姿勢は正しい。ただ実体を確かめたいときに口コミから入ると遠回りだ。先に見る場所が別にある。
社名とサービス名が同じで検索が混ざる


調べにくさの正体は、もうひとつある。法人名とサービス名が同じことだ。
大手はここが分かれている。運営会社の名前とサービスの名前が違うから、検索結果も自然に住み分ける。
ツナグバは同名だ。だから会社の話とサービスの話が、同じ検索結果に混ざる。会社概要を見たいのに口コミが出てくる。その逆もある。
会社としての看板は3つ。有料職業紹介事業、労働者派遣事業、インターネットのコンサルティングだ。
効いてくるのは最初の2つ。紹介と派遣、両方の看板を持っているということだ。
会社名とサービス名が同じ
「会社について知りたい人」と「サービスの評判を知りたい人」が同じ検索結果に集まりやすい。
会社概要
口コミ・評判
さらに「紹介」と「派遣」の両方を扱える
だから希望条件は最初に伝える
提案の幅が広いからこそ、自分が希望する働き方を先に明確にしておくのがポイント。
実際、俺が受けた提案には紹介予定派遣が混ざっていた。正社員一本で動くなら、最初にそう言う。詳しくは後で書く。
求人サイトではなく、担当者が提案する型


ツナグバは求人サイトではない。エージェント型だ。名前は似ているが、使ったときの体験がまるで違う。
求人サイトとツナグバは「探し方」が違う
どちらが良いかではなく、転職活動の進め方が違います。
| 違い | 求人サイト | エージェント (ツナグバ) |
|---|---|---|
| 求人の探し方 | 自分で探す 検索して選ぶ | 提案してもらう 希望を聞いて紹介 |
| 必要な手間 | 探す手間 求人を見比べる | 伝える手間 希望を言葉にする |
| 進み方 | 自分のペース 好きな時に見る | 担当者と進む 連絡を取りながら進行 |
どちらが上でもない。手間の置き場所が違うだけだ。
ただし、希望を伝える作業まで丸投げすると、興味のない求人が並ぶ。俺の2回目の転職がそれだった。言われるまま応募して、入った会社を半年で辞めた。
紹介先は営業、事務、IT・エンジニア、販売、建設、医療介護、タクシードライバーと幅が広い。
ただし職種の内訳までは出ていない。「どの職種が多いんですか」は最初の電話で聞くのが早い。それだけで紹介の当たり外れが減る。



つまり、自分で求人を探さなくていいってことですか?



探す手間は減る。その代わり、希望を言葉にする作業はこっちの仕事だ。ここをサボると、相手も撃ち方が分からん。
会社概要・本社・代表者を一覧で確認する


ここからは確認材料だ。会社概要に出ている項目を、そのまま並べる。
会社の情報は変わる。最新かどうかは公式で確かめてほしい。
会社概要|実在の確認はこの表で終わる


先に見どころを言っておく。効くのは一番下の2行だ。理由はこの章の最後で書く。
株式会社ツナグバはどんな会社?
まずは会社の「実体・規模・事業・許認可」を4点で確認
会社の基本情報
株式会社ツナグバ
代表:仲村 正俊
資本金:500万円
東京都内に2拠点
本社:神田美土代町
支社:神田神保町
いずれも千代田区
正規雇用社員数
160名
2026年4月現在
主な事業
人材紹介・人材派遣
インターネット関連の
コンサルティングも展開
人材事業の許可番号も確認できる
設立年は会社概要に出ていない。ただ、会社の古さより効く材料が同じ表に載っている。許可番号だ。
資本金や従業員数で「だから安心」「だから不安」と語るのはやめておく。会社の規模と、自分に合うかどうかは別の話だ。
本社は千代田区。ただし行く場所ではない


本社は東京都千代田区神田美土代町。神田神保町に支社が1か所ある。
ただ、住所を眺めても得るものは少ない。面談はオンラインで完結するから、あなたがこの建物に行く場面はまず来ない。
確かめたいからといってアポなしで訪ねるのはやめたほうがいい。行っても分かることは増えないし、先方の仕事も止まる。
代表者は公表されている


代表者は仲村正俊氏。会社概要にはっきり出ている。
人物像はここでは扱わない。あなたが確かめたいのは人柄ではなく、代表者を公表しているかどうかのはずだ。
名前が出ている。それだけで、この項目の確認は済んでいる。次に行こう。
許可事業者かは公的サイトで確認できる


ここがこの記事でいちばん渡したい部分だ。人材紹介は、誰でも明日から始められる商売ではない。
有料職業紹介事業には厚生労働大臣の許可が要る。許可を受けた事業者は、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で検索できる。
ツナグバの許可番号は13-ユ-313552。社名でも番号でも、公的サイト側から自分で照合できる。照合先はここだ。人材サービス総合サイト(厚生労働省)
口コミを50件読むより、この照合のほうが早く終わる。しかも他人の感想が一切混ざらない。
ただし、許可は事業を行うための要件であって、サービスの質の保証ではない。照合で分かることと分からないことは、はっきり分かれる。
- 照合で分かる:許可を受けた事業者かどうか/許可番号/届け出られている事業所
- 分からない:担当者との相性/紹介される求人の中身/自分に合うかどうか
許可があっても、合わない担当者に当たることはある。照合で分かるのは入口までだと割り切っておくといい。
20代なら相談は無料で受けられる


実在の確認は、ここまでで一段落する。この先は、話してみないと分からない領域だ。
対象は20代が中心(利用者の1割は30代)で、おおむね18〜35歳が目安。相談に費用はかからない。その理由は次で説明する。
ブラック企業を徹底排除!20代・未経験に特化したツナグバ


申し込むと何が起きるのか


会社の形が見えても、関わったあとが想像できないと踏み出せない。ここで費用・流れ・対象の3つを片づける。
無料の理由は企業が手数料を払う仕組み


「無料」と書いてあると、かえって身構えるだろ。俺もそうだ。
答えは単純で、金を払っているのが求職者ではないから。お金はこの順番で動く。
- ① あなたが相談 → 求人を紹介してもらう(負担ゼロ)
- ② 応募して、採用が決まる
- ③ 採用した企業 → ツナグバへ採用手数料を払う
ツナグバもこの形で回している。公式サイトの説明がそのままだ。
採用活動を行なっている企業様から採用手数料をいただき事業として成り立っているため、サービスご利用者様からは費用をいただいておりません(出典:ツナグバ公式サイト)
ここで、一生使える見方をひとつ渡しておく。無料のサービスに出会ったら「誰が払っているか」を探せ。
払い主が分かれば、そのサービスが誰の方を向いているかも見える。
人材紹介の払い主は企業だ。だから担当者は、企業側の採用事情も当然見ている。裏があるという話ではなく、構造の話だ。
ここから実務的な結論がひとつ出る。希望条件は、最初にはっきり言え。黙っていれば、企業側の都合が強い求人から順に出てくる。
相談までは4ステップ


申込から相談までは、思っているより短い。2025年10月に俺が実際に申し込んで確かめた記録で示す。
申込みから相談までの流れ
申込フォーム(約1分)
入力するのは年齢・就業状況・在留資格・希望勤務地・居住地域・氏名・連絡先の7項目だけ。
履歴書・職務経歴書は不要自動返信メールが届く
フォーム送信後、すぐに自動返信メールが届きます。
メール内に日程調整フォームのURLあり日程を調整する
俺の場合は、申込みから約5分後に電話が鳴りました。
出られなくても空いている枠を自分で選べる電話で短い相談
今の状況や希望条件について、簡単な確認があります。
ここから先はLINE・Zoomへ入力は1分で終わった。この時点で履歴書は要らない。踏み込むコストとしては、かなり軽い部類だ。
自動返信が届いたのは22時44分。夜中でもその場で返ってくる。ただし人が動くのは営業時間だ。深夜に申し込んで返事が来なくても、焦る必要はない。
最初の電話の長さは、案内が2つある。公式サイトは「15分程度」、届いたメールは「5〜10分程度」。どちらにしても、身構えるほどの長さではない。
そして先に触れた紹介予定派遣の件。提案された案件に混ざっていたのがこの段階の先だ。正社員以外は考えていないなら、最初の電話で「正社員のみで」と伝えればいい。
面談で何を聞かれるか、服装、履歴書の要否は別記事にまとめてある。


対象は20代中心。未経験でも相談できる


自分が対象かどうかは、表を見れば1分で分かる。当てはまらない人ほど、先に見ておいたほうがいい。
学歴・職歴不問
※紹介予定派遣を含む場合あり
初回電話 → Zoom面談
チャットボット
出典:ツナグバ公式サイト(2026年9月時点)。雇用形態の注記のみ、2025年10月の申込記録による。
当てはまるなら話は早い。外れているなら、無理に合わせないほうがいい。30代後半以降の人や、専門職を一本に絞って動いている人は、別の選択肢のほうが近道だ。
唯一、表に入れられなかったのが対応エリアだ。希望勤務地は最初の電話で伝えて、対応できるか確かめてくれ。ここを飛ばすと、通えない場所の求人が並ぶ。
条件に当てはまるなら、一度話してみる


ここまでで、費用も流れも対象も分かったはずだ。残っているのは中身の話になる。
求人の幅も担当者の雰囲気も、記事を10本読むより1回話したほうが早く分かる。違うと思ったら、そこでやめていい。
ブラック企業を徹底排除!20代・未経験に特化したツナグバ


ツナグバから連絡が来た人へ|経路は4つ


心当たりがある人は、この章は読み飛ばしていい。
知らない番号の着信。身に覚えのないメール。それでここに来た人もいるはずだ。経路は4つに分かれる。
連絡が来た経路で「次にすること」が変わる
まずは、どの経路から連絡が来たのかを確認
自分で申し込んだ
フォーム・広告から登録した
そのまま連絡に対応してOK
求人媒体・スカウト経由
登録した求人媒体から連絡が来た
スカウト設定を確認
別の就職支援サービス経由
他社登録後に担当者から連絡
面談はそのままでOK・重複申込は不要
心当たりがない
どの経路にも当てはまらない
すぐ対応せず、下の確認手順へ
ポイント:心当たりがあるかどうかで判断を分ける
3番目だけ補足がいる。就職支援サービスには、登録すると提携先の担当者から連絡が入る形をとるものがある。すでに話が動いている状態だ。
ここで新しく申し込むと、連絡が二系統になって自分が混乱する。来ている連絡に対応するほうが早い。詳しくは別記事に書いた。


連絡が来るのは仕組み上の動き


人材紹介は、申し込んだ人に担当者から連絡が入って始まる。連絡が来ること自体は、仕組み上の動きだ。
求人サイトのように、自分のペースで眺めて終わりにはならない。連絡の量が負担になったときの止め方は、で扱っている。
心当たりがない場合の確認手順


いきなり折り返さなくていい。上から潰していけば、たいていどこかで理由が見つかる。
- ① 過去の申込履歴を思い出す(広告のフォーム、キャンペーン応募も含む)
- ② メールの受信箱と迷惑メールフォルダを、社名で検索する
- ③ 登録している求人媒体のスカウト設定を確認する
- ④ それでも分からなければ、公式サイトの問い合わせ窓口から照会する
大事なのは④だ。着信履歴にそのまま折り返さない。公式サイトの窓口を自分で開いてから連絡する。相手がどこの会社でも同じ手順でいい。
金銭を要求されるなど、明らかにおかしい連絡があったときは消費者ホットライン「188」がある。ひとりで抱え込まなくていい。
会社そのものを調べている人へ


ここまではサービスを使う側の話だった。就職先として、あるいは企業研究として調べているなら、この記事は向いていない。
その場合に見るべきは、公式の会社情報と採用情報だ。会社概要ページから辿るのが早い。
採用条件や社風は、外から推測しても当たらない。求人票と採用ページを直接見たほうが速い。
よくある質問


本文で触れきれなかった細かい疑問をまとめた。
- 相談したら、必ず応募しないといけない?
-
応募の義務はありません。違うと思えば、その場で伝えて構いません。まだ迷っている段階なら「情報収集の段階です」と最初に言っておくと、紹介の温度も合ってきます。
- 在職中でも相談できる?
-
できます。面談はオンライン完結で、日程は自分で枠を選べます。2025年10月に私が見た画面では、10時〜20時前後の30分刻みで、土日の枠も並んでいました。
- 地方に住んでいても使える?
-
オンライン面談自体に地域の制限はありません。ただし希望勤務地に紹介できる求人があるかは別の話です。対応エリアは公表されていないので、最初の電話で希望勤務地を伝えて確認してください。
- 相談の前に準備しておくことは?
-
申込の時点では履歴書も職務経歴書も要りません。用意しておくと話が早いのは、希望勤務地・避けたい職種・いつから働けるかの3つです。この3つを言えれば、初回の電話は5分で終わります。
まとめ|今日やることは1つだけ


状態別に「今日やること」を1つずつ置いておく。自分の行だけ拾えばいい。
- 利用を検討している:対象に当てはまるなら、無料の相談を申し込む
- 実体を確かめたい:会社概要を見て、許可事業者かを公的サイトで照合する
- 連絡が来た(心当たりあり):そのまま対応してよい
- 連絡が来た(心当たりなし):4つの確認手順を上から順に
- 評判が気になってきた:口コミを分類して整理した記事へ
「なんの会社か」の答えは一行で終わる。確かめたいのはその先で、そこは自分で見に行ける。判定を渡さなかったのは、そのほうが早いからだ。
そのうえで、20代で仕事を探しているなら、ツナグバで一度話してみるのが結局いちばん早い。違うと思えば、そこでやめればいい。
なお、この記事の会社情報と条件は2026年9月時点のものだ。数字も条件も変わる。最新は公式サイトで確認してくれ。



知らない会社を調べるのは、疑い深いんじゃない。慎重なだけだ。その慎重さは、次の会社を選ぶときにも効いてくる。俺の屍を越えてくれ。
評判や口コミがどう割れているかは、こちらで分類して整理している。


