「最近、夜勤がきつくて体がつらい・・・」
「でも夜勤をしないと、生活費が足りない・・・」
「頑張って夜勤をするから、きつい夜勤を少しでも楽にする方法を教えて!」
こんな悩みが解決できる記事です。
看護師の夜勤は、体への負担や精神的なストレス、プライベートの両立など様々な課題があるきつい仕事です。

私は、17年間、6つの病院で夜勤をしながら働いてきました。
夜勤はきつかったですが、試行錯誤しながら17年間、頑張って乗り切りました。
この記事では、夜勤のきつさの理由を深掘りし、頑張って乗り切った経験をもとに、きつい夜勤の対処法を解説します。
この記事を読むと、きつい夜勤が今よりも楽にできる方法が分かります。
たとえ、夜勤が楽にならなくても、夜勤が体に及ぼす影響が軽減できたり、給料が増えて生活が楽になったりとメリットがありますよ。
- きつい夜勤を乗り切る対処法
- 夜勤の労働条件が良いところで働く方法
看護師のきつい夜勤を乗り切る対処法


17年間夜勤をしましたが、看護師の夜勤は確かにきついです。
しかし、適切な対処法を取ることで、夜勤の負担を軽減することができます。
- 夜勤中の眠気が軽くなった
- 夜勤をしていても睡眠のリズムは維持できている
- 夜勤をしていてもストレスはほとんどたまっていない
- 人間関係のストレスが軽くなった
- プライベートと夜勤が何とか両立できている
ここでは、私の夜勤経験をもとに、きつい夜勤が軽くなる具体的な対処法を紹介します。
体がきつい時の対処法
体がきつい時の対処法は次の5つです。
- 夜勤前に仮眠を取る
- 食生活を整える
- 夜勤の休憩中に仮眠を取る
- 夜勤明けで寝すぎない
- 夜勤の落ち着いている部署へ異動を希望する
対処法①夜勤前に仮眠を取る
対処法の1つ目は、「夜勤前に仮眠を取る」です。
私は夜勤前には必ず3〜4時間の仮眠を取っていました。
夜勤前に仮眠を取ると、夜勤中の眠気の予防や集中力を維持できました。
夜勤・交代制勤務ガイドラインでも「夜勤前の過ごし方」で夜勤前に仮眠を取ることで、それまでの疲労を軽減できるとされています。



私の経験では、夜勤前の3時間程度の仮眠が最適でした。
また、まとまった仮眠の時間が確保できなくても、少しでも横になって仮眠を取るように心がけました。
いろいろ試して、あなたの体に合った仮眠の時間を見つけてください。
対処法②食生活を整える
対処法の2つ目は、「食生活を整える」です。
夜勤をしていると、どうしても食事のリズムや内容が乱れてしまいます。
- 準夜勤で帰った後に夜食を食べてしまう
- 深夜勤明けまたは夜勤明けで帰って、ご飯を食べて寝る
- 夜勤の時間帯に夜食やおやつを食べてしまう
- インスタント食品が中心になる
- コンビニのお弁当が中心になる
- パンなど炭水化物中心の食事になる
夜勤であなたの食生活は乱れていませんか?



私が夜勤をしていた時の食生活は最高に乱れていました。
夜勤をしていると、食事の時間が不規則になり、食生活は乱れがちです。
しかし、その中でもできることはあります。
- 準夜明けで帰った後に夜食を食べない
- 夜勤の時間におやつを食べない
- 夜食をどうしても食べる時は、カロリーが低いものを選ぶ
- 深夜明けや夜勤明けでご飯を食べてすぐに寝ない
- 食事の内容やバランスを考える
できることから始めてみましょう。



私は、夜食を食べないように心がけ、実践しました。
対処法③夜勤の休憩中に仮眠を取る
対処法の3つ目は、「夜勤の休憩中に仮眠を取る」です。
深夜勤や夜勤の時、朝方の時間帯に眠気が強くて体がきつかった経験がありませんか?
このきつさは仮眠を取ると軽減できます。
夜勤・交替勤務ガイドラインによると、夜勤の途中に取る「仮眠の4つの効果」が示されています。
- 疲労回復と明け方の眠気解消
- 生体リズムの維持
- 生活時間の有効活用
- 長期的に夜勤を続けた時の健康影響を防ぐ



私は、寝れる時は積極的に仮眠を取っていました。
仮眠を取ると、明け方の眠気のつらさが全然違いました。
- 深夜勤の休憩時間に15分~30分の仮眠を取る
- 夜勤の休憩時間は、休憩時間を目一杯使って、しっかり仮眠を取る
仕事が残っているからと休憩時間を削ると、疲労の蓄積や集中力の低下に伴い、仕事のミスにつながります。



少しでも仮眠を取って、体のきつさを軽くしましょう。
対処法④夜勤明けで寝すぎない
対処法の4つ目は「夜勤明けで寝すぎない」です。
夜勤明けで長時間寝ると、その夜は眠れなくなり、さらに睡眠のリズムが乱れてしまう可能性があります。
夜勤明けで寝る時は、適度な仮眠時間で起きるようにしましょう。



私は2〜3時間程度の仮眠をとっていました。
夜勤明けの仮眠から起きる時はつらいですが、頑張って起きて、夜しっかり寝るようにしました。
夜勤明けで寝ないという選択肢もあります。
しかし、寝ていないと変な時間に眠くなったり、起きていてもボーっとしたりしてしまいます。
体のきつさを取るために、少しでも横になって仮眠を取りましょう。
対処法⑤夜勤の落ち着いている部署へ異動する
対処法の5つ目は「夜勤の落ち着いている部署へ異動する」です。
配属されている部署によって、仕事の忙しさが全然違います。
- 日勤はリハビリや日常生活の援助などで忙しいけど、夜勤は落ち着いている
- 日勤も夜勤も緊急入院や重症患者が多く忙しい
- 夜勤は忙しいけれど、夜勤の看護師の人数が今の部署よりも多い
まずは、あなたのペースに合った夜勤ができる部署へ異動希望を出してみてください。
異動希望を出すことで、上司に夜勤がきつく負担になっていると伝わります。
- 比較的落ち着いている曜日を夜勤にしてくれる
- 頼れる先輩看護師と一緒の夜勤にしてくれる
- 夜勤の業務見直しのきっかけになる
すぐに異動できなくても、負担軽減の対策を考えてくれるかもしれません。
1人で夜勤がきついとストレスを抱え込む必要はありません。



希望通りの異動ができれば一番です。
たとえ、異動できなくても夜勤のきつさが軽くなると、行動して良かったと思えますね。
精神的にきつい、つらい時の対処法
精神的にきつい、つらい時の対処法は次の3つです。
- ストレスを解消する
- 嫌な同僚や苦手な先輩看護師と一緒の夜勤にならないようにしてもらう
- 違う部署へ異動を希望する
対処法①ストレスを解消する
対処法の1つ目は、「ストレスを解消する」です。
夜勤をしているとストレスがたまります。
- 仕事のストレス
- 人間関係のストレス
ストレスがたまると体だけでなく、心も疲れてしまいます。
ストレスを解消する方法はいろいろあります。
- 好きな運動をして汗をかく
- 好きな音楽を聴いてリラックスする
- 好きな入浴剤を使ってお風呂にゆっくり入る
- 好きなゲームをする
- おいしいものをいっぱい食べて寝る
どれか共感できるもの、やっているものはありますか?



私は、好きなゲームをしてストレスを解消していました。
あなたに合ったストレスの解消方法を見つけて、きつい夜勤に立ち向かう活力を貯めましょう!
対処法②嫌な同僚や苦手な先輩看護師と同じ夜勤にならないように調整してもらう
対処法の2つ目は、「嫌な同僚や苦手な先輩看護師と同じ夜勤にならないように調整してもらう」です。
社会人なので、嫌な同僚や苦手な先輩看護師ともある程度はコミュニケーションを取らないといけません。
しかし、回避できるのであれば、一緒に夜勤はしたくないですよね。
嫌な同僚だったり苦手な先輩看護師だったり、これはアレルゲンと同じです。
- 一緒の夜勤だと分かった時点から気持ちが落ち込む
- 夜勤が忙しくないようにと心から祈る
- そんな時に限って、夜勤がめちゃくちゃ忙しい



翌月の勤務表で同じ夜勤だと分かると、気持ちが落ち込みました。
アレルギーの場合は、「原因物質の除去」が1番の治療法です。
上司と相談して、同じ夜勤にならないように勤務を調整してもらいましょう。
きつい夜勤でも、人間関係のストレスが除去できれば、ずいぶん気持ちが楽になります。
対処法③違う部署へ異動を希望する
対処法の3つ目は、「違う部署へ異動を希望する」です。
- ストレス解消をしても、今の部署では夜勤がつらい
- 今の部署があなたの性分に合っていない
- 人間関係のストレスが解消できない
こんな状況であれば、今の部署で夜勤だけでなく、勤務を続けるのも難しいでしょう。
無理をして勤務を続け、夜勤をしてさらに体がきつくなる・・・
結果として、体も心も病んでしまうかもしれません。



無理をして体を壊してしまっても、勤務先は責任を取ってくれません。
まだ、頑張る力が残っているうちに、違う部署へ異動を希望しましょう。
部署によって、仕事のきつさ、夜勤のきつさ、人間関係の問題など、解決できる可能性があります。
プライベートと夜勤の両立がきつい時の対処法
夜勤をしていると、プライベートと夜勤の両立に悩んでいる看護師はたくさんいます。
看護師の中で「仕事を辞めたい」と考えている人の辞めたい理由が、「休暇が取れない33.7%」、「家族に負担をかける17.5%」になっています。
辞めたい人の2人に1人がプライベートとの両立に悩んでいることになります。



プライベートと夜勤を両立させるためには、夜勤回数を減らすしかありません。
しかし、回数を減らせば、当然給料も減ります。
そこで、選択肢になるのは2交替制の夜勤です。
2交替制の夜勤の平均回数は、4~5回程度です。
2交替制の病院における1か月平均の夜勤の回数の詳細はコチラ
2交替制の病院における1か月平均の夜勤の回数 | |
割合 | |
3~4回未満 | 14.9% |
4回 | 10.2% |
4回超~5回未満 | 31.4% |
5~6回未満 | 18.9% |
平均回数 | 4.9回 |
3交替制の場合、平均回数は7~8回程度のところが多いですが、2交替制にすると半分になります。
3交替制の病院における1か月平均の夜勤の回数の詳細はコチラ
3交替制の病院における1か月平均の夜勤の回数 | |
割合 | |
6~7回未満 | 10.7% |
7~8回未満 | 26.6% |
8回 | 10.8% |
8回超~9回未満 | 17.1% |
平均回数 | 7.6回 |
しかし、2交替制の場合、夜勤の拘束時間が16〜17時間と長くなります。
2交替制の平均の夜勤時間の詳細はコチラ
2交替制の平均の夜勤時間 | |
割合 | |
15時間00分~15時間59分 | 8.6% |
16時間00分~16時間59分 | 58.9% |
17時間00分~17時間59分 | 13.8% |
平均時間 | 16.0時間 |
「長い拘束時間で夜勤回数を週1回程度にする」
給料を減らさずにプライベートと夜勤を両立させようとすると、今の時点ではこれが1番の対処法になります。
- 生活をするためには、夜勤をして稼がないといけない
- 夜勤を頑張りすぎると、プライベートとの両立がきつくなる



バランスは難しいですが、あなたの生活を守るために、ちょうど良いバランスを見つけましょう。
今の職場でどうしても夜勤がきつい時
きつい夜勤を軽減するための対処法を解説しました。
しかし、対処法では解決できないくらい、きつい夜勤で悩んでいる人もいます。
「夜勤はしないと生活ができないけれど、どうしても今の職場の夜勤がきつい」
そんな時は、夜勤の労働条件が良いところへ転職しましょう。



転職となるとハードルが高そうですが、看護師転職サイトを利用することであなたの希望に合った転職先を見つけることができます。
きつい夜勤に耐えるよりも、労働条件の良い職場への転職活動にあなたの力を使いましょう。
夜勤の労働条件が良いところで働くには看護師転職サイトを利用
労働条件が良いところで働ければ、夜勤のきつさは軽くなり、もらえる給料も増えます。
- 夜勤手当と深夜割増賃金が別々に支給されている
- 夜勤手当が相場と同等か、相場より高い
- 夜勤で受け持つ患者数が多過ぎない
- 夜勤の看護師の数が多い
- 人間関係が良い
- 夜勤中の眠気が軽くなった
- 夜勤をしていても睡眠のリズムは維持できている
- 夜勤をしていてもストレスはほとんどたまっていない
- 人間関係のストレスが軽くなった
- プライベートと夜勤が何とか両立できている
また、今と同じように夜勤がきついままでも、人間関係が良くて給料が増えるなら、頑張れそうではないですか?
きつい夜勤でも労働条件が良くなれば、身体的・精神的ストレスも軽くなります。



夜勤の労働条件が良い職場を探すためには「看護師転職サイト」の利用をおススメします。
看護師転職サイトとは
看護師転職サイトとは、看護師が仕事を探すためのウェブサイトのことです。
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看護師転職サイトを利用すれば、今の職場で働きながら、転職先を探せます。
看護師転職サイトを利用して夜勤の労働条件をチェック
看護師転職サイトに登録すると、あなたの希望条件に沿って転職先を探してくれます。
また、職場の内部情報や夜勤の実態も調べてもらえます。
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他の病院の内部情報を知ると、今働いている病院の夜勤と比較もできます。
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夜勤をしたくない人は利用するといいですね。
まとめ:きつい夜勤はしっかり対処して乗り切る
この記事では、看護師の夜勤がきつい理由と、17年間、夜勤を頑張って乗り切った経験をもとに対処法を解説しました。
きつい夜勤に悩みながら、生活のために頑張って夜勤をしている看護師はたくさんいます。
解説した対処法を実践すれば、少しでも夜勤のきつさが軽減できます。
- 夜勤中の眠気が軽くなった
- 夜勤をしていても睡眠のリズムは維持できている
- 夜勤をしていてもストレスはほとんどたまっていない
- 人間関係のストレスが軽くなった
- プライベートと夜勤が何とか両立できている
しかし、どうしても夜勤がきつい時は、無理せず、あなたに合った職場へ転職を考えましょう。



看護師は体が資本です。
体を壊してしまっては、元も子もありません。
どうしようかな、きついなあと思ったら、看護師転職サイトに登録して相談してみてください。
職場では相談できないような内容も相談に乗ってくれます。
生活するために夜勤をしないといけないのであれば、少しでも楽で、効率よく稼げる職場で働きましょう。
良くある質問
夜勤がきついと感じる主な理由は何ですか?
夜勤がきつい理由は大きく3つあります。
①体がきつい(生活リズムの乱れ、体力的な負担、業務の多忙さ)
②精神的にきつい(急変対応の緊張、責任の重さ、ストレスの蓄積)
③プライベートとの両立が難しい(休みが不規則、家族や友人との時間が取りにくい)
夜勤を少しでも楽にする方法はありますか?
夜勤を楽にするための対策として、以下の方法があります。
・夜勤前に3~4時間の仮眠を取る
・休憩中に15~30分の仮眠を取る
・食生活を整え、夜食の摂りすぎを避ける
・夜勤明けに寝すぎない(2~3時間の仮眠で調整)
・夜勤の少ない部署や落ち着いた病棟へ異動を希望する
夜勤中の眠気を防ぐにはどうしたらいいですか?
夜勤中の眠気を防ぐためには、以下の方法が効果的です。
・夜勤前に短時間の仮眠を取る
・夜勤の休憩中に15~30分の仮眠を取る
・カフェインを適量摂取し、摂取タイミングを調整する
・軽いストレッチや歩行で体を動かす
・夜勤のスケジュールに合わせて睡眠リズムを整える
夜勤のストレスを軽減する方法は?
夜勤のストレスを軽減するためには、以下の方法が有効です。
・ストレス発散の時間を作る(運動、音楽、ゲームなど)
・嫌な同僚や苦手な先輩と同じ夜勤を避けるよう上司に相談する
・夜勤が比較的落ち着いている部署への異動を検討する
・夜勤の多すぎない病院や職場に転職する
今の職場の夜勤がきつすぎる場合、どうしたらいいですか?
今の職場の夜勤がきつすぎる場合、無理をせず環境を見直すことも重要です。
・夜勤回数の調整やシフトの変更を上司に相談する
・夜勤の負担が少ない部署へ異動希望を出す
・夜勤の労働条件が良い病院への転職を検討する
・看護師転職サイトを活用し、より働きやすい環境を探す